森博嗣「四季」(真賀田四季)シリーズ

四季・春 (講談社ノベルス)

四季・春 (講談社ノベルス)

四季・夏 (講談社ノベルス)

四季・夏 (講談社ノベルス)

四季 秋 (講談社ノベルス)

四季 秋 (講談社ノベルス)

四季・冬 (講談社ノベルス)

四季・冬 (講談社ノベルス)

4つの章、すなわち春夏秋冬が一つになったVerとそれぞれが別の本になったものとがある。
はじめは一つになったほうを借りたんだけど、あれはダメだな。読みにくすぎ。
てなわけで、別々になってるほうを借り直して読んだ。

S&MシリーズとVシリーズを読破してる人ならピンとくるであろう、天才・四季が主人公なお話。
すべてがFになる」「有限と微少のパン」「赤緑黒白」で四季は出てきたりした。
なんで、いちおーこれらの本を読んでいればなお楽しめる、といったところか。
いきなり瀬在丸紅子やら西之園萌絵犀川創平とか出てきてもわからんよなぁ。
Vシリーズのあの人なんかも結構深く関わってきていたりして、知ってる人は面白い。
てゆーか、S&MとVシリーズの集大成というか、そんな感じ?


「春」では四季がまだ小さくて、「人格」をいくつも持っている頃のお話。
すべてがF〜で出てくる名前は、つまりこーゆーコトだった、というわけで。
辻褄合わせというか、うまくそれらを絡めたエピソード。


「夏」ではすべてがF〜の舞台である研究所を建てるトコ。
すべてがF〜で語られた四季のエピソードの話。
こーゆー裏舞台だったのか、と。
紅子もちらほらと出てくる。


「秋」では視点が四季中心じゃなくて、犀川と萌絵中心。
てゆーか、S&Mシリーズの「有限と微少パン」の後の後日談てゆー感じが近いか。
ここで衝撃の事実がっ!
あー、もう、さっぱり気が付かなかったぜコンチクショー!!
くぅ、マジか!と叫びそうになってしまった。
じわりじわりと気が付いていくって感じだったけど、うーむ、もう驚き。
コレ、最初からこーゆー考えで書いてたんだろうなぁー・・・すげぇ。


「冬」四季の内面とゆーか、森ワールド全開とゆーか。
明確な終わりではなく、シリーズのまとめみたなそんな感じ。



とまぁ、簡単に説明するとこんな感じになる。
S&M・V・四季シリーズで、ワンセットなわけなんだねー。
すげぇミステリだった・・・。
うーん、マジ面白かったぜ・・・・。感服。
創刊された順に全シリーズを読んだからこそのこの感想なんだろうなぁ。
森ミステリは順番に読むことを強くオススメしますwマジデ。


それにしても、作者はこの構想をいつから持っていたんだろう?
全部の結末が用意されていたのかなぁ。
だとしたら凄いなー。
これらのシリーズを書いてるとき、森博嗣は何を見ていたんだろうか?
頭の中はどんな景色だったのかなー。


やっぱ、森博嗣って面白いな。
やめられん。