真保裕一「奇跡の人」

奇跡の人

奇跡の人

読破。
記憶を失い、別の人格になって0才から再び中学生程度まで成長した主人公。
身体の年齢は30才越え。しかし第二の人格は中学生。
なぜ記憶を失ったのか?
記憶を失う前の自分はどういう人物だったのか?
それを主人公が探ってゆく物語。


真保裕一は「盗聴」とか短編集を昔ちょいちょい読んだような。
映画ホワイトアウトが結構面白かった(ってゆーか織田ファンだからか?)のと、今ではすっかり虜な東野圭吾作品を勧めてくれた人が真保裕一も勧めてたから、って理由で読んでみる。
文章の流れは、なかなか俺と相性がいいみたいで、読みやすかった。
しかし、恩田陸東野圭吾作品のように相性ぴったりで読むのが止められない!ってほどではなかったなー。
話の内容は面白かったのだけれど。
違う作品も読んでみようかなーと思った。


ラストが壮絶というかなんというか。
そーゆーエンドか、みたいな。なんかスッキリしなかった気もする。
それと作中の主人公賢すぎ?
小説だからある程度はしょうがないけれど・・・。
戸籍調べて・・・とか中学生レベルで分かるかねぇ。。。
少し違和感を感じたような。
中盤の自分の正体が分かってゆくあたりはとても面白かったなぁ。