恩田陸「中庭の出来事」

中庭の出来事

中庭の出来事

久々の恩田陸
どうやら、山本周五郎賞とかいうのを受賞したらしい。
http://www.shinchosha.co.jp/yamamotosho/


んで、実際に読んでみると。
面白い。
これは・・・久々の恩田陸だからかもしれないが、相変わらず、変わりなく、面白い。
これは文句なしだわ。
ただ、ちょっと複雑すぎる気もするが。
あとチョコレートコスモスに引き続き、芝居に関連したお話。
芝居のホンも手がけだしてるみたいだし、そっち系の趣向に走って本領発揮ってコトなのかな?



内側と外側。
劇中劇。
そんな感じ。
その境界が読みながらじわじわと理解できるのが、面白い。
最後にやらかしてくれましたがw
こーゆーの得意だよなぁ、恩田陸は。
あと、作者が女性だからか、女性の存在感というか、リアルさはやっぱり男の作家には描ききれないレベルに達してるなぁ、と思った。


カラスと彼岸花、魂の重さは12gとか。
これだから恩田陸はやめられないぜ。