伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

陽気なギャングが地球を回す、の続編。
著者伊坂幸太郎の初めての続編モノらしい。
これはシリーズ化しても面白いんじゃないだろうか？ってくらいキャラが立って読んでて楽しい。
人間嘘発見器の成瀬、天才スリ師の久遠、演説達人の響野、正確無比な体内時計を持つ雪子の4人のギャング達の痛快なお話。サスペンス？

伊坂幸太郎作品に見られる愉快な台詞回しがぎゅっと凝縮されていて、伊坂入門としてもいいのかも。
当初は短編の連作として計画されていたみたいだけど、短編4作が発表された後に、大幅に書き加えられて書き下ろし化された。
そのせいで、前半は4人に焦点をあてた短編で話が展開。

うまく前半の伏線が活きたオチでなかなか良かったけど、アッサリしすぎというか。
そんな個人的な感想。
愉快な会話展開を堪能できたから、文句は無いのだけれど。

前作は映画化もされたらしい。
www.yo-gang.com is Expired or Suspended.
雪子が鈴木京香で響野が佐藤浩市か・・・ｗ
俺のイメージと少し違うなぁ。
監督のイメージではこうなのか。
読む人読む人でそれぞれイメージが違うだろうから、イマイチドラマ化とか映画化とかってノりきれないんだよなぁ。
でも機会があったら見てみようかな〜とは思った。
原作が面白いし。