恩田陸「恐怖の報酬日記」

酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記

酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記

エッセイ。
飛行機嫌いの恩田陸の初海外旅行エッセイ。
さすが作家だけあって、飛行機が嫌いな事の表現も上手いなぁ、と思った。

ファンだったら読んで損は無い一冊。
ファンじゃなかったらあんまり面白くないんだろうなー。

コレ読んだら行きたくなったぜ、イギリス。
ストーンヘンジとかみてみたいなー。
恩田さん絶賛の丘と雲も見たいなぁ。

出発前に新宿の店で鞄を買うシーンとかあるけど、こーゆーのって、
本を通してでしかその存在を見ることの出来ない作家達も、実在のある、同じ時間軸上に存在する
「人」なんだなぁ、なーんて当たり前の事を改めて考えてしまう。
恩田陸の見ている世界に触れたようで、エッセイて面白いなーと思った。


本の最後の方には「理瀬の登場するであろうイギリスが舞台のお話」なーんて記述もあって、
「麦の海に沈む果実」、「黄昏の百合の骨」に続く理瀬シリーズのプロットが固まりつつあるのようで、期待大!