東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

題名に惹かれて、図書館で借りてきた。
パラレルワールド、ってあるくらいだから、SFチックなモノを期待していたけど。
実際は(文庫の裏にも書いてあるけど)現代と記憶の中、つまり昔を読者がいったりきたりする(つまり、1つの章が現代と過去の記憶とがセットで成っている)構成。
そのへんがパラレル?なんだろーか。
そもそもパラレルワールドの定義をよく知らないので、まぁいいか。

内容は「記憶」を題材にした話。
作者は理系とのことで、理系ちっく?な話がばんばんでてくる。
その辺が理系な俺にはたまらない!
あと、東野圭吾の本のあとがきとかには「計算され張り巡らされた緻密な伏線」とかゆー感じの文をよく見るけど、確かに、東野圭吾の本には計算されつくした感があって、そこがまたたまらなくイイ!
大好きな恩田陸の本では物語が綺麗に閉じないけど、東野圭吾のはスッキリ終わると思う。
主観だけど。


東野圭吾の本は3〜5冊目くらいだけど、うーん、ハズレが無いぜ!
しばらくは東野本を中心に図書館を探してみようと思った。