PSPの内部の話

今のPSPが2/3の性能しか発揮できていない理由


●動作周波数は333MHzではなく222MHzだった

 PSPチップは実はスペックの2/3のクロックでしか動作していなかった。今のPSPは、まだフルパフォーマンスを発揮できていないことになる。また、PSPのOSカーネルは32MBのメインメモリのうち、8MBものエリアを占有していた。これは、ゲーム機のOSカーネルエリアとしては、異例に大きい。


 3月中旬に開催された「GDC(Game Developers Conference)」では、PSPについて、これまで一般にはあまり知られていなかった側面が明らかにされた。SCEA(Sony Computer Entertainment America)は、GDCで「PSP Advanced Software Overview」と題したセッションを行なった。その中で、SCEAのMark DeLoura氏(Manager of Developer Relations)は、PSPハードウェアスペックのアップデートと、ソフトウェア層とツールの全体像を説明した。


●元々8MBだったPSPのメインメモリ

 8MBのOSカーネルエリアで興味深いのは、SCEIが当初予定していたPSPのメインメモリの量が8MBであった点だ。つまり、フタを開けたら、SCEI側のOSカーネルだけで元々の計画のメインメモリ量を使い切ってしまったわけだ。SCEIが本来の計画通りの8MBメモリのスペックでPSPを進めてしまっていたら、SCEI側のOS開発も非常に難しいものになってしまっていた可能性が高い。

 このハードとソフトの設計の不一致が時に見られることが、SCEIの弱点だ。特にソフトウェアアーキテクト側がハードの仕様を決めるMicrosoftとの大きな違いとなっている。もっとも、SCEIの、自前の半導体技術をベースにしたデバイス開発自体は大きな強みだ。それがなければ、PSPのようなゲーム機を作ることは難しい。


後藤弘茂のWeekly海外ニュース


実に興味深い内容。個人的に。
消費電力の関係でCPUのクロックが抑えられている、なーんて発表されるまでわからんよなぁ。
将来的に、回路の微細化が進むことによって、現行のPSPよりもハイスペック(といっても、公式に発表されている性能になるだけだが)なPSPが出ると言うことだろうか。
まぁ、PSとかでも、明らかに後から出てるものの方が性能良かったしなぁ。
メモリの話も面白い。
ふたを開けてみればOSカーネルだけでメインメモリを使い果たしてしまった、とかw
興味がある人は上のリンクから全文を。
結構分かりやすく書いてある、、、と思う。