森博嗣「カクレカラクリ」

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

コカ・コーラの120周年を記念しての書き下ろし、らしい。
映像化されるとかなんとか。
と、思ったら、既にドラマで放送された後だった。
ま、ドラマは見てないので、素直に楽しめた。
どーやら、ドラマはクソだったらしいようで。
原作付きテレビドラマが原作を超えたとこなんて見たこと無いので、今回もドラマを見なくて良かった。
本はやっぱり本だからこそ良い。
映画もドラマも本も、各々制限(時間の制限、展開の制限などなど)が違うんだから、音や色や動きなど表現する環境も違うんだから、同じレベルのモノができるわけもないのに。


まー、どーでもいいか。
いまさらTV局に何かを期待してる人間なんてあんまいないだろーし。


登場人物は、(たぶん)どのシリーズとも関連はない。
けどまぁ、系統は同じかw
犀川っぽいのと、萌絵っぽいのと、喜多っぽいのと。
分類は、うーん、一応ミステリなんだろーか?
より薄味で、一般的な、誰でも楽しめるミステリ風な物語、といったところか。


映像化の原作だからか、とても王道でサラリと読める。
至る所にコーラが出てくるのは、スポンサーがついてるから仕方ないとしても。
やたらと120年ってのも強調されてて。
読み終わった後、120年前からコーラがあるってのは、すげぇなぁ〜とか思ってしまう俺は、スポンサーの思惑通りだろう。


王道的な宝探しの物語を森博嗣が料理すると、こーなるぞ!ってゆー感じの本。
最後のカクレカラクリの仕組みは、うーん、散々登場人物が交わした議論の意味は?って感じで、なんだかなーw
え、おいおい・・・結局?みたいな。