Wiiのインタビュー

社長が社員にインタビュー、という珍しい形式。
社長が訊く Wii プロジェクト - Vol.1 Wii ハード編

最先端の半導体技術を、
いま言ったような豪華な方向に向ける使い方もあれば、
まったく別な方向に使うという選択もあるわけです。
たとえば、同じ最先端の技術を使えば、
「チップを小さくする」ことができます。

ふつう、新しい機械を作るときというのは、
「これまでよりCPUが何倍速くなるか?
モリーは何倍積まれるか? ポリゴンは何倍表示されるか?」
という部分で競争していくわけですが、任天堂
「いままでと同じことをさせて、電力を何分の1にできるか?」
という議論をしていたわけです。

半導体系を専門にしてる人なら、この辺はむしろ常識。
任天堂の凄いところは、こーゆー当たり前の事なんだけれど、「何か凄いことが起きるかもしれない」と思わせるようなマシンを作ったという点なんじゃないか、と個人的に思っている。

Wiiというのは、どんなに高性能でも、やはり娯楽品ですから、
子どものユーザーの方も扱うことを前提にしなくてはならない。
とくに任天堂という会社は、
できるだけ壊れにくくするということに関しては
社内に非常に厳しい基準がありまして(笑)。

任天堂のハードというのは、スーパーファミコンのころからずっと、
「おもちゃである」ということに対して
非常に意識的にデザインされてきたんです。
AV機器としてのデザインを無視していたわけではありませんが、
どちらかといえば、おもちゃというか
娯楽としてのデザインにウェイトを置いてきた。
けれども、いまはユーザーの年齢層も変わってきていますから、
おもちゃとしてのデザインの軸と、AV機器としてのデザインの軸の
両方のバランスを見ながら作っていかなくてはならないと思ったんです。

この辺も、凄く任天堂らしいというか。
壊れないことと、一貫したデザインのコンセプト。



ちょっと他とは違う、そんなハードを早く触ってみたい。
14日の発表が、とても楽しみ。
このハードへの期待がその通りなのか、それとも期待はずれなのか、もう3ヶ月もしないうちに答えがでるわけだ。