森博嗣「ナ・バ・テア」

ナ・バ・テア

ナ・バ・テア

作者のページを見てみたらスカイ・クロラのシリーズは5冊を予定しているとか。
今回はその2冊目。
時系列的に見るとスカイ・クロラの前だから、いちおーどっちから読んでも問題はなさげ。
しかし、主人公は前作の主人公とは異なる。
前作にも出ていたクサナギが今回の主人公。
前作同様、主人公の一人称視点でのみ話が展開する。
飛行機乗りのお話。


このスカイ・クロラナ・バ・テアのシリーズは、いつもに増して改行が多い感じがするなぁ。
だから、スラスラと読める。
ドックファイトの部分ではそれがプラスに働いて、非常にテンポがいいというか、飛行機のめまぐるしい軌跡をうまく表現している。
飛行機の専門用語に明るくないと、ちょっと状況をイメージしにくいかもしれないのが玉に瑕。


前作を読了している人は、クサナギがどーゆー運命を辿るかというのを既に知ってるわけで、その過程を楽しむことになる。
知らない人は知らない人で先が気になる展開とゆーか。
とにかく、その世界観にぐいぐい引き込まれる。
森博嗣と言えばミステリ作家、ってイメージあるけど、こーゆー本でも面白いとは流石だ。
新鮮さも手伝ってか、このシリーズ(まだ2冊読了だけど)はお気に入り!