東野圭吾「トキオ」

トキオ

トキオ

読み終わりー。
題名から某アイドルグループ目当ての人がきそうだなぁ。
残念、東野圭吾っていうグレートな作家の本の感想です。


図書館で検索してるとき、確かにこの題名でまっさきに彼らの顔が思い浮かんだけどさ。
内容は当然、関係はない。
どんな本か前知識はなかったので、読んでみるとどうやら主人公の高校生くらい?の息子が20代前半の主人公の元へやってくるというお話。主人公の息子と父親になった主人公の生きる時代は2000年代、つまり現代。そんなわけで主人公の過去のお話。1980年代の。
主人公の成長物語って感じか。RPGゲームとかにありがちな感じ。
ところどころに、未来の知識からくるやりとりがあって面白い。読者は言ってみれば主人公の息子と同じ立場なので、ニヤリとなるw


東野作品って、本の最後がイイなー。
怒濤の展開と綺麗に伏線を回収して締める技術は読んでてサイコー!
このトキオの終章の主人公の最後の台詞、なんか良かったな・・・(しみじみ


今回もそうだけど、東野圭吾自身がそうだからなのか、やけに理系の職業やら学生やらが作中に必ず一人は登場する気がする。
あと、「ははあ・・・。」って台詞がよく使われるよなぁ。
恩田陸は「そこここで」ってよく使うし、作家のクセみたいなものなのかなー。


と、ごたごた書いたけど。言いたいのは相変わらず面白いぜ!東野圭吾!という事で。