ソニー久多良木健の執念

「僕はソニーに残りますよ。まだ若いからね。前へ前へと進むのが僕の美学だから」


 ソニーが新経営体制を発表した、その日の夜、久多良木健はいつもと同じように早口で話し始めた。


 執行役副社長として、半導体デジタル家電、ゲームというソニーの中核事業を担当、次期社長の有力候補と目されていた。だが、それだけにエレクトロニクス不振の責任を一身に背負い、詰め腹を切らされた形になった。6月22日付で取締役を退任、半導体デジタル家電の担当を外されて、久多良木の原点であるゲーム事業だけがかろうじて手元に残る。


 エースと言われた男の蹉跌。無念だろう。自分を道連れにした出井伸之への恨み節の1つぐらいぶちまけてもおかしくない。辞表を叩きつけてソニーを辞めるのではないか。そう思う者は少なくなかった。久多良木への処遇はそのくらい厳しいものだった。


中略


「4年以上をかけた大開発がマイルストーン(節目)を迎えて、いよいよこれからやるぞっていう時。それに対する責任もあれば夢もある。まず、一番先端的なところでゲーム機に搭載していく。近い将来にはテレビもやりたい、ホームサーバーもやりたい。いろんなことをやりたい中で、まずはとにかく集中してやれるところ、やるべきことからやっていく。SCEは僕が引っ張ってきた。これからも陣頭指揮を執っていきますよ」


nikkeibp.jphttp://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/364013


全文は上のリンクから。
読んでみて、面白かった。
ふーんそんな事考えてるんだ、、、みたいな。
Cellの仕様が発表されたばかりで、これから色々と展開していくのだろうけど
PSPの時のようにユーザーをなめきった事はしないで欲しいな。
注目されたり叩かれたりするのは、ある意味期待されていることの現れなのだから。
しかし、あの発言が今回の人事に関わっていたりするのだろうか。
そのへん気になるなぁ。


自分の専攻とCellとは分野的にも近いので、cellがどうなってゆくのかは個人的にとても興味がある。